人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

「表現の不自由展・その後」のその後を見にあいちトリエンナーレへ行ってきた

8月1日から始まったあいちトリエンナーレ内の「表現の不自由展・その後」が8月3日に展示中止となった、「その後」を見るために11〜12日にあいちトリエンナーレへ行ってきた。1日目は名古屋市美術館、メイン会場の愛知県芸術センター、2日目は豊田市美術館な…

エボラ感染疑いで村山のBSL-4施設で検査中

追記(17:55) 15:00の厚労省の発表でエボラ陰性との結果 www.mhlw.go.jp エボラ出血熱がアウトブレイク中のコンゴ民主共和国から7月31日に帰国した70歳代の女性が帰国後発熱し、エボラ出血熱の感染疑いがあるとして、国立感染症研究所(村山庁舎)で検査中だ…

「天気の子」と狂った世界を生き抜く私たち

tenkinoko.com 雨が降り続く、狂った異常気象の東京。それをして「世界はもともと狂っている」と須賀さんはうそぶく。 人は科学技術によって自然を征服し、コントロールしようとしてきたのが近代の歴史だ。だが、自然や環境はそんなに簡単に人間にコントロー…

電源と酸素

某シンポジウムの会場に着くなり、Oさんは「電源、電源」と言い、各席に電源があるのを確認すると、PCを出して充電を始めた。某シンポジウム会場は大学内の施設なので、最近では各席に電源があることが多い。Oさんが電源を求めているのはいつものことで、先…

VRと「『現実』は脳の中にしかない」

「『現実』は脳の中にしかない」(「あなたのための物語」長谷敏司) あなたのための物語 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 長谷敏司 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2011/06/10 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 342回 この商品を含むブログ (29件) を見る SF…

「AI医療機器」の承認・審査は「プロセス評価」に

本文大量のデータを学習させることで、認識精度が向上する機械学習などのAI技術を活用して開発される、いわゆる「AI医療機器」の 開発が進むが、国の審査・承認といった現行制度はこうした技術進歩に追いついていない。こうした中、AI医療機器の開発を進める…

ERATO池谷脳AI融合プロジェクトキックオフシンポジウム池谷先生講演のメモ

昨日、ERATO池谷脳AI融合プロジェクトのキックオフシンポジウムがあった。立ち見がたくさん出て部屋に入れなくなるほどの盛況で、五月祭中の本郷キャンパス内ということもあってか、学生のほか一般の方も多くいらしていたようだ。 まず同プロジェクト研究総…

シド・ミード展がよかった

アーツ千代田3331で開催中の、シド・ミード展へ行ってきた。楽しかった。工業デザイナーについて無知な自分にとっても、その仕事の偉大さを感じることができた。 sydmead.skyfall.me 6/2までやっています。 シド・ミードは1933年生まれのアメリカの工業デザ…

チャットボットがごみ分別案内をしてくれる

文京区がチャットボットによる「ごみ分別案内サービス」を始めたので、使ってみた。 www.city.bunkyo.lg.jp ブラウザからのほかLINEでも使うことができて「文京区資源環境部リサイクル清掃課」で検索すると利用できる。 こんな感じで教えてくれる。これまで…

カール・レーフラーは実在するか

しません。 おととい、東洋英和女学院は記者会見を開き、院長で同女学院大教授の深井智朗氏を同日付で懲戒解雇になったと発表した。深井氏はドイツ宗教学が専門で、2012年に出版したドイツ宗教学の専門書の中で神学者「カール・レーフラー」が書いたとする論…

リニア・鉄道館雑感

ちょっと前、あおなみ線終点で取材があったので、ここが閑散としていると話題のレゴランドの地か、と感慨深かったけれどレゴランドには寄らずリニア・鉄道館に、閉館間際に駆け込みました。 あおなみ線の終点駅から降りてすぐですが、結婚式場?かなんかを迂…

名古屋市科学館雑感

先日名古屋へ行ったついでに寄ってきた名古屋市科学館。子供の頃何度か行った記憶はあるけれど、ファンタジーのフィクションばかり読んでいて妄想の世界で生きていた子供時代の自分は、物理法則に現実が縛られていることが気に入らず理科が嫌いで科学館には…

かわいいロボットは市場を形成するか

取材でロボットは見慣れているし、「かわいいロボット」という子供だましも見慣れている。理屈の上ではそのとおりだが、感情としてはやはり、「かわいいロボット」は強い。 GWにエマちゃんたちとひでまんの実験室にお邪魔した。その実験室は、部屋の四面をプ…

「シナスタジア X1 – 2.44」雑感メモ

以下はFBに書いたもの。とりあえずメモ。 先週MATで「シナスタジア X1 – 2.44」(シナスタジアラボ feat. evala (See by Your Ears))を体験させていただいて、すごく衝撃を受けて、一方で何が面白いのか、何がすごいのかを言語化できず、ここ1週間もやもや…

医療AIって言うのをやめたい

世間でのAI(人工知能)ブームに少し遅れて、医療分野でも医療×AIがブームになった。医療は皆保険制度のために厚労省による規制産業でもあるが、その厚労省が保健医療分野でのAI活用についての方針を示したのが2017年6月。まず推進する分野として「ゲノム医…

アルスエレクトロニカと東京ミッドタウンによる「未来の学校祭」

アルスエレクトロニカと東京ミッドタウンによる「未来の学校祭」が2月21日から今日まで東京ミッドタウンで開催されている。テーマは「ギリギリ」。アルスエレクトロニカは、オーストラリアはリンツを拠点に、毎年開催されるアートとテクノロジーの祭典「アル…

LOVOT体験会に行ってきた

12月18日に発表されたLOVOTの体験会に年末に行ってきた。LOVOTは、元ソフトバンクでペッパーを手がけた林要さんが設立したベンチャーGROOVE Xが開発した家庭用ロボットだ。なおGROOVE Xは2015年の設立だが、2017年末までにLOVOT開発のために80億円を資金調達…

コンピューティングの学会が基調講演にバノンを呼び炎上、中止

研究者とその周縁の境界があいまいになり、人々の交流・相互作用が進むのは不可避である一方、異なる多様な価値観を持つ人間の交流は、ポジティブだけでなくネガティブな側面も引き起こす。(研究者はネットに生息する人が多いためか)研究者とその周縁で観…

クイーンと大きな物語

「ボヘミアン・ラプソディ」を観た。同じ映画館で年末と年明けに2回。どの曲も知っているし、なんなら口ずさめる。周囲の人を気にしながらも、音楽が流れると体が自然に動き出す。 映画『ボヘミアン・ラプソディ』最新予告編が世界同時解禁! 20年前の高校生…

2018年まとめと2019年抱負

年が明けてしまったけれど2018年まとめ。1月に今の会社に転職し、医療関係者向けウェブメディアの編集(と記者)が本業になりました。医療AI(という言葉が私は嫌いなのだけど、「医療現場の課題解決をテクノロジーで解決する」という話だと思っています。要…

人が関与せず攻撃するAI兵器の規制は可能か?―国会議員、政府、市民団体、専門家らが議論

人間の関与なく、敵を攻撃し殺傷する兵器をいかにして規制していくか――。このような「自律型致死兵器システム(LAWS)を呼ばれる兵器の開発・使用の規制に向けた議論が昨年から国連で議論が進められている。こうした中で日本はどのような役割を果たしていく…

研究者の研究

研究者の研究をする研究会をしよう! と、昨夜、たまたま行ったイベント会場で遭遇した友人2人と話していました。勉強会をしたいね、という話をしている中で、「研究者の研究をしたい」という話になった。その時考えていたことを、忘れないうちに、メモ。 研…

東大制作展雑感もろもろ

東京大学制作展”Dest-logy REBUILD”の雑感です。制作展は情報学府の授業の一貫でM1を中心とした学生さんたちが企画から運営、作品の出展などを行うメディアアートの展示会で、毎年この時期と初夏?にあります。近所ということもあり、だいたい毎回週末に観に…

ドッペルゲンガーVR「二重人殻」で思った、自分を自分と認識することの難しさ

11月19日まで開催中の東京大学制作展で出展されている、畑田裕二さんの「二重人殻」というVRコンテンツが興味深かった。 #東大制作展 に、ドッペルゲンガーとインタラクションをする体験を展示しています。タイトルは「#二重人殻 / Double Shellf」分身能力…

アカデミアVR、安全保障とテクノロジー、SFとテクノロジー

SF

先週と今週、立て続けに、そして私にしてはとても珍しく有休をとった。先週は東大VRセンターの設立記念式典へ、今週は安全保障の専門家に会いに行くためだ。 会社の仕事と関係なく、会社を休んでもやらないといけないって自ずとやっていることが、私にはいく…

毛利庭園のポケモンGOのジムにもう一度登ってみたくなった

10月12日から21日まで、六本木ヒルズで開かれていたポケモンGOのイベントでは、ジムに登るVRと、毛利庭園内で音を頼りにポケモンを捕まえるAR庭園があり、どちらも初日の夜に体験してきました(VRは2〜3人待ち、AR庭園は整理券制で1時間半待ち)。 最終日、…

ミュウツーをやっと捕獲したこと

ミュウツーと5回くらいレイドバトルをやって、昨日、初めてミュウツーを捕獲しました。取材ででかけた渋谷のジムで、5−6人くらいのレイドバトルで。 これまでそんなに真面目にポケモンをやっているわけでもないし、そんなにミュウツーがほしかったわけでもな…

「分人」を元にコミュニケーションを考える

数年前、分人コミュニケーションをテレコミュニケーションやVRで作る研究の話を聞いた。テレコミュニケーションのインターフェイスを最適化することで、分人を切り替えやすくするというそのアイデアは、なんとなくしっくりこなかった。 それ以来分人について…

「VRの父」アイヴァン・サザランドとメディアとメッセージ

ツイッターを眺めていたら、現在バンクーバーで開催中のSIGGRAPHのVR50周年セッションのアイヴァン・サザランド氏の動画が流れてきて、2012年に京都賞の記念講演のために来日されたときにお会いした姿と比べてお年を召されたなあと思ったのと、記念講演での…

「VRは脳をどう変えるか?仮想現実の心理学」(ジェレミー・ベレイソン)

心理学者でバーチャルリアリティ(VR)を使った研究に20年取り組んでいるスタンフォード大学教授のジェレミー・ベレイソン氏による著書。自身の研究に基づいて、VRの人への影響を調べる研究から、その影響を利用した医療や環境保護、教育などの社会実装の取…