人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

研究者

エボラ感染疑いで村山のBSL-4施設で検査中

追記(17:55) 15:00の厚労省の発表でエボラ陰性との結果 www.mhlw.go.jp エボラ出血熱がアウトブレイク中のコンゴ民主共和国から7月31日に帰国した70歳代の女性が帰国後発熱し、エボラ出血熱の感染疑いがあるとして、国立感染症研究所(村山庁舎)で検査中だ…

ERATO池谷脳AI融合プロジェクトキックオフシンポジウム池谷先生講演のメモ

昨日、ERATO池谷脳AI融合プロジェクトのキックオフシンポジウムがあった。立ち見がたくさん出て部屋に入れなくなるほどの盛況で、五月祭中の本郷キャンパス内ということもあってか、学生のほか一般の方も多くいらしていたようだ。 まず同プロジェクト研究総…

カール・レーフラーは実在するか

しません。 おととい、東洋英和女学院は記者会見を開き、院長で同女学院大教授の深井智朗氏を同日付で懲戒解雇になったと発表した。深井氏はドイツ宗教学が専門で、2012年に出版したドイツ宗教学の専門書の中で神学者「カール・レーフラー」が書いたとする論…

かわいいロボットは市場を形成するか

取材でロボットは見慣れているし、「かわいいロボット」という子供だましも見慣れている。理屈の上ではそのとおりだが、感情としてはやはり、「かわいいロボット」は強い。 GWにエマちゃんたちとひでまんの実験室にお邪魔した。その実験室は、部屋の四面をプ…

「シナスタジア X1 – 2.44」雑感メモ

以下はFBに書いたもの。とりあえずメモ。 先週MATで「シナスタジア X1 – 2.44」(シナスタジアラボ feat. evala (See by Your Ears))を体験させていただいて、すごく衝撃を受けて、一方で何が面白いのか、何がすごいのかを言語化できず、ここ1週間もやもや…

コンピューティングの学会が基調講演にバノンを呼び炎上、中止

研究者とその周縁の境界があいまいになり、人々の交流・相互作用が進むのは不可避である一方、異なる多様な価値観を持つ人間の交流は、ポジティブだけでなくネガティブな側面も引き起こす。(研究者はネットに生息する人が多いためか)研究者とその周縁で観…

研究者の研究

研究者の研究をする研究会をしよう! と、昨夜、たまたま行ったイベント会場で遭遇した友人2人と話していました。勉強会をしたいね、という話をしている中で、「研究者の研究をしたい」という話になった。その時考えていたことを、忘れないうちに、メモ。 研…

ドッペルゲンガーVR「二重人殻」で思った、自分を自分と認識することの難しさ

11月19日まで開催中の東京大学制作展で出展されている、畑田裕二さんの「二重人殻」というVRコンテンツが興味深かった。 #東大制作展 に、ドッペルゲンガーとインタラクションをする体験を展示しています。タイトルは「#二重人殻 / Double Shellf」分身能力…

「VRの父」アイヴァン・サザランドとメディアとメッセージ

ツイッターを眺めていたら、現在バンクーバーで開催中のSIGGRAPHのVR50周年セッションのアイヴァン・サザランド氏の動画が流れてきて、2012年に京都賞の記念講演のために来日されたときにお会いした姿と比べてお年を召されたなあと思ったのと、記念講演での…

ブラックペアンと多体問題

「ブラックペアン観てる?あれはいいよ、観てみなさい」 ずっと借りていたガンダムのDVDとブルーレイを返しに某研究室に寄ったら、たまたま某先生が在室されていたので、ご挨拶に伺ったら、ブラックペアンを薦められた。医療関係者界隈では話題になっている…

プロジェクションマッピングレストラン

先日、Hさんに招集されてプロジェクションマッピングレストランへ行ってきた。招集された6人は私以外は研究者、クリエイターで、オーナーの休日に研究会としてコースを提供していただいた。 創作フレンチというのかしら。一皿ごと出てくるたびに、プロジェク…

実世界AI研究のわけー人工的に作られた”問題”を”手段”に押し込めようとしたことで、AI冬の時代が引き起こされた

科学者は、「役に立つ研究」という言い方を嫌う人が多いようだ。でも、科学研究は現実の社会課題の対応になるものだ。 先月、理研AIPセンターのシンポジウムであった、カーネギーメロン大学教授の金出武雄先生の講演では、「実世界AI研究」として、現実の社…

ツールを使うことによる人の変化を設計する

Googleホームとかamazonエコーとかを使い出すと、機械が認識しやすいように話すようになる。Google翻訳を多用する友人は、Google翻訳が翻訳しやすいように日本語を書くようになると言っていた。 音声認識も自動翻訳も、便利なツールだ。でも、ツールは融通が…

ITは無色透明な空気になり、社会に浸透する

イケイケドンドンの時代は良かったよな。 ってデスクが言ったのはすでに10年前のことだ。新しいテクノロジー、特にITの開発もののニュース記事を書くのが、難しい時代になったな、と思う。先端技術の開発や研究成果によって明るい未来を約束するといった文脈…

いわゆる「人工知能」研究者コミュニティの分類

一昨日の人工知能学会合同研究会での杉山先生の招待講演はほぼ一般向けの内容だったが、いわゆる「人工知能」研究者コミュニティの分類が整理されていてわかりやすかった。「人工知能」研究者、というと日本では人工知能学会が代表のように言われるが、機械…

内閣府ImPACTの誇大広告広報と量子コンピュータの話

内閣府ImPACTの誇大広告広報の甚だしさは折り紙つきで、山川プログラムと明治の「高カカオチョコレートで脳若返り」のプレスリリースの時に日経の遠藤さんを始めとして問題視する声が相次ぎ、ImPACT自体でもプログラムの検証に入ったことも記憶に新しいとこ…

専門家と非専門家がひとつの目的に向かって一緒にわいわいするといいことあるよ

専門家と非専門家がひとつの目的に向かって一緒にわいわいするといいことあるよ っていうことを、AI研究者の方たちに伝えたくて、今月の人工知能学会誌の小特集「マスメディアから見た人工知能」に「マスメディアから見た“AI”と専門家から見た“AI”のギャップ…

人間関係をあたたかくするVR体験型パフォーマンス「Neighbor」

男女ペアでHMDをかぶって体験する、体験型パフォーマンスの「Neighbor」が、昨日と今日、ICC(東京・初台)で体験ができます。 www.ntticc.or.jp 前日の内覧会で体験、取材させてもらって記事を書きました。少しでも多くの人に体験してもらいたいと思ったか…

岩井俊雄さんとメディアアートとテクノロジーと

岩井俊雄さんがICCで9年ぶりに講演をするというので、ICCへ。ICC20周年記念シンポジウム「メディア・アートの源流とその変遷 メディア・アートとICCの20年」を聞きに行きました。 www.ntticc.or.jp 岩井さんは絵本作家として人気だけれど、私以上の世代の人…

第1回肉肉学会カンファレンス雑感

元農水省の原田さん、格之進の千葉さん、稲見先生、江渡さんらによる肉肉学会主催の第1回肉肉学会カンファレンスが昨日駒場で開かれました。格之進での講義の後に試食をする肉肉学会にはこれまで伺ったことがありますが、今回のカンファレンスは講演、アン…

変わるロボットの概念

金出先生の講演 先日行ってきた経産省とNEDOのイベントでの、カーネギーメロン大学教授の金出武雄先生の講演がおもしろかった。内容もさることながら、先生ご自身が本当に楽しんで研究をされているということが伝わってくる、わくわくとさせられる講演だった…

botはいかにして集団の全体最適をもたらすか

少し前にNatureに載ったこの論文が好きです。 www.natureasia.com アダム・スミスは国富論の中で、投資家が自らの利益を追求して振る舞うことで、市場全体が最適化される、「見えざる手」を説きました。ただし、人間社会全体においては、個人が(自らの利益…

第二フェーズ

「倫理委員会」という委員会名は適切ではないのかもしれないという議論は常にある。実際、数年前にこの委員会が設置されたときには、別の名称も検討されていたという。それでも、「倫理」という単語を入れたことで、誤解をされながらも様々な人から関心を持…

「挑む! 科学を拓く28人」(日経サイエンス編集部 編、日本経済新聞社)

日経サイエンスの巻頭インタビュー連載「フロントランナー 挑む」に2014年〜2017年前半の間に掲載された中から28本をまとめて編集した本が明日発売されます。 www.nikkei-science.com 「挑む」はその分野のトップ研究者にインタビューをしてまとめる「人もの…

勉強会と人狼会

先日KOMADで勉強会と人狼会をやりました。勉強会は、エマちゃんが先月出張してきたIEEE-SEASの報告会。 IEEE “Ethically Aligned Design, Version 1” Workshops in Japan - A report on Attending The IEEE SEAS Conference その後、人狼会をやりました。人…

人工知能と安全保障技術研究ーその議論の素地を作っていく

日本では安全保障に関連する技術の研究や開発ー「軍事研究」と呼ばれることもあるーについて、イデオロギーなしでフラットに議論ができないものか、っていうか議論したいということを前に書きました。 kaetn.hatenablog.com 同じように感じている人は私の周…

辛いもの

また川国志。取材の後に。 情報系研究者は、四川好きが多い。取材のあと、打ち合わせのあと、イベントの懇親会、普通に飲み会・・・。何かにつけて四川を食べに行くのに付いていきます。辛いの好き。 もともと辛いもの好きだったのが幸いして、すっかり中毒。…

人間をアップデートする

先週、URFCのシンポジウムで稲見先生の講演があるというので、行ってきました。人間拡張工学についての研究の話。 スーパーヒューマンとかネクストヒューマンとかHomo deusとか、言い方はいろいろあるかもしれませんが、テクノロジーによって人間をアップデ…

なぜ、イデオロギーなくフラットに軍事研究の議論をできないのか

と、ずっともやもやしています。「軍事研究」っていう単語が適切かどうかはよくわかりませんが、ミスリードになりがちな単語だと思っています。防衛や軍事のための研究開発について、どう考えたらいいのか、よくわかりません。でも話題には上がります。最近…

VRで無限階段を上り下りしてきた

昨日今日と開催中の東大・駒場リサーチキャンパス公開で、廣瀬・谷川・鳴海研の無限階段VR(でよいのかしら?)の体験ができます。 無限階段VRは、HMDを付けて階段を上り下りするのですが、足元に細い棒が等間隔で置かれていて、これを踏みながら歩くことで…