嗜癖の研究
じょんひょんさんに誘われて行ってきた、
の がおもしろかった。何年ぶりかに通ったキャットストリートからくねくね道に入って、若いねー、おしゃれだねー、と年寄りじみた会話をしながら展示会場まで道に迷った所で、鈴木さんに遭遇。建物外の細い階段を4階までのぼってたどりついた、かわいい箱のような展示スペースに入るなり目に飛び込んできたのがこちら。
写真だとわからないけれど、つぶつぶが浮き出ているように、立体に見える。
近くで見るとこんな感じ。つぶひとつひとつが透明のレンズになっていて、その裏側が鏡になっている。その光学系の仕組みで、あたかも立体のように見える。ひとめで引きこまれて、なんだこれおもしろい、触ってみたい、と思った。
つぶつぶがたくさん。気持ち悪い。でもさわりたい。なんか気になる。そんんな、気持ち悪いけれど、中毒になる作品が並ぶ。
鈴木さんはアーティストでプログラマーでエンジニア。彼は、アーティスト活動を、「趣味」「研究」という。ご謙遜でしょう、と言いたくなる。でも、作家としての活動を「研究」というのは、素敵だ。
学生時代、廣瀬研に所属をして書いた修士論文のテーマは、嗜癖の研究。生きるのに不可欠じゃないけれどやってしまう、嗜癖。その意味を探求する。
今回の個展のテーマは「ムダなルール」だ。仮面もまた、嗜癖の研究から広がっているようだ。
個展は24日まで。注目したい作家さん。