人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

めんどくさい、は実はおもしろい、だったりする

この前の◯◯さん(上司)、なんだったの、めんどくさい。

と同僚が言い、私は何のことか、思い当たらなかった。
私にとっては記憶に残るほどめんどくさいことでもなく、重要なことでもなく、サラッとその場で聞き流して忘れてしまう程度のことだったんだろう。

めんどくさい、って後々まで記憶に残っていることって、実は自分が関心を持っている、自分にとって重要なことなのかもしれない。

テクノロジーも同じようなところがある。もっと正確には、意識しないほうがいいテクノロジーと、意識するテクノロジーの2種類があって、後者は、たぶん、めんどくさい。何かが引っかかって、それが大事。そこを区別しないと。

便利や効率化につながる情報技術は、基本的には前者だ。効率化をはかる情報技術は、目に見えないものの方がいい。私たちが意識しなくても、気付いたら効率化されて、便利になっている。そういう空気みたいな、テクノロジーがいい。

一方で、後者としての情報技術もある。問いをつくる、ようなもの。人に考えることを強いるもの。だから、めんどくさい。

でも、めんどくさいものが、記憶に残る。印象に残る。ずっと考え続ける。それで、あ、これはおもしろい、なのだと気づく。