科技メモ

テクノロジーと人間について、取材の備忘録とか思ったこととか

本質的なもの

文化庁メディア芸術祭の受賞作品・受賞者の発表がありました。エンターテイメント部門には、鳴海さんたちのunlimited corridorとあぱぱさんのno salt restaurantも選ばれていて、審査委員の東泉さんがエンタメ部門の講評で、まずこの2つに触れて、

「テクノロジーの使い方がエンジニアリングの力技というより、それを使う人間の知覚をいじっている。心理的だったり、知覚のトリックでいじっている。これがすごくこれからの時代の流れになっていくんだろうと、本質的なものを感じた」

って仰ってたのが印象的でした。アートの人から見ても本質的って見えるんだーと。

目に見えるもの、そうだと信じていること、でもそれは実はそうじゃないかもしれない。そんなことは、深妙な面持ちをしたエライ学者さんたちがたくさん言ってきたしたくさん書いてきた。でも、鳴海さんたちがやってることは、そんな御託を並べるんじゃなくて、身を以て体験させてくれる。言語はいらない。っていうところがおもしろいなあと、ずっと見てきました。

ただ正直自分がおもしろいなーと思うことをほかの人も同様に思うのかどうか、よくわからない。でも、東泉さんの講評を聞いていて、他の人たちも同じように思うんだなーとわかって、嬉しかった。

現実だと自分が信じていることを疑う。知覚や心理をちょっといじるだけで。そして、そういう体験を提供する。そういうことを鳴海さんはずっとやってきていて、それってサイエンスと呼ぶのだと私は捉えていたんだけれど、同じものを他の人から見たらアートに見えるのだなあというのも興味深かった。

unlimited corridorは何度か記事を書かせてもらいまして、とても感慨深いです。

wired.jp

 ともかく、おめでとうございます!