科技メモ

テクノロジーと人間について、取材の備忘録とか思ったこととか

VRで無限階段を上り下りしてきた

昨日今日と開催中の東大・駒場リサーチキャンパス公開で、廣瀬・谷川・鳴海研の無限階段VR(でよいのかしら?)の体験ができます。

無限階段VRは、HMDを付けて階段を上り下りするのですが、足元に細い棒が等間隔で置かれていて、これを踏みながら歩くことで、あたかも階段のエッジを踏みながら階段を上り下りするというものです。

写真は体験させてもらったときのもの。センサー付きの靴を履き、HMDを被って、等間隔に置かれた棒を踏みながら地面を歩きます。写真右手のパソコン画面の映像が、HMDをかぶった私の視界に入ってくる映像です。映像では、階段を下りているように見えます。

階段を上るときはまだしも、降りる時は、HMDの映像が結構急なので映像を見ているだけで足がすくみました。これは通常のHMDだけのVRでも同様かと。ただ、この無限階段VRでは、一歩足を踏み出すと、足裏に棒が触れるので、階段のエッジのような感覚を得られ、なんとなく安心感につながって一歩ずつ降りやすかったような気もします。

無限階段VRのポイントは、HMDによる映像だけではなく、足裏で棒を踏むことによる触覚の効果を加えているところです。これでリアリティが増すのはあるのかと思いますが、VRの世界にもかかわらず現実世界を歩いているのだという確認をとれることによる安心感みたいなものがあるのかなあと思いました。

普通に現実を生きていても、あれ、今って現実だっけ、と手をじっと見ることが時々あって、そこに本当に手があると安心する。というような安心感が、無限階段VRでは足裏の感覚によって得られるのかなあと思いました。

なお、この関連研究は、Unlimited Corridor(無限回廊VR)。9月のメディア芸術祭でも体験できるのかしら、どうなのかしら。

↓前に書いたUnlimited Corridorの記事

wired.jp

 

Unlimited Corridorでは、VRによる視覚だけでなく触覚の効果を加えることで、空間知覚まで変わってしまうと言うところが面白かった。実際は円柱の壁に沿って歩いているのに、あたかも真っすぐに歩いているような感覚がします。この感覚は相当強烈で、仕組みを知っていても騙されます。

これと比べると、無限階段VRでは衝撃はそんなにないですが、ただ細い棒だけで階段を上り下りする感覚を増強できるというのは、簡便だし実用的だなあと思いました。