人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

社会や経済にとって重要な意志決定の場、または重要な情報共有の場には、若者も女性もいない

特集のために久しぶりに企業取材をしていて、ある会社の株主総会に取材で行ってきました。報道関係者は会場には入れませんが、別室で中継を見ます。最近どこで何の取材をしていても気になることが、ここでも気になったこと。

スーツのおじさん、おじいさんたちしかいない。見渡す限りスーツのおじさん、おじいさん。

会場入口から入っていく株主の人たち、報道関係者の部屋にいる記者たち・・・。ほとんどがスーツのおじさん、おじいさん。

普段、科学技術関連の取材にいく役所の会議やイベントでも、ほとんどがスーツのおじさん、おじいさん。報道する側の記者も同様だ。そういう場にいるのは、男性ベテラン記者が、多い。

つまり、社会や経済にとって重要な意志決定の場、または重要な情報共有の場には、若者も女性もいないのだ。おっさん、おじいさんばっかり。

そんなことは国会中継を見ていれば誰でも知っていることです。でも、そこだけじゃない。この日本では、特に重要な意志決定や情報共有を伴う場は、隅から隅まで、男性で占められている、特に高齢男性によって。

 私は女性で、多分まだ若手に入る部類。だから、そういう場にいるとものすごく違和感を感じるけれど、一方でつい最近まではそういうものだって慣れてしまっていた。疑問を持たなかった。でも、社会や経済について重要な意志決定や情報共有を伴う場がおじさんとおじいさんたちにほとんど占められているって、異常なんじゃないのかと、昨今の沈みゆく日本を観察していて、思う。彼らは未来に責任を持たないよ。