人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、取材とか思ったこととかの備忘録

プロジェクションマッピングレストラン

先日、Hさんに招集されてプロジェクションマッピングレストランへ行ってきた。招集された6人は私以外は研究者、クリエイターで、オーナーの休日に研究会としてコースを提供していただいた。

創作フレンチというのかしら。一皿ごと出てくるたびに、プロジェクションマッピングからテーブルの引き出しのしかけ、液体窒素や化学反応を多様したしかけ、といったエンタメ色あふれる演出があった。

食をITで拡張しようとする試みは多数あり、これまでも研究として見てきた。ただ、それが食側(レストラン)として提供しようとすると、そのハードルは格段に上がる。レストランの客が求めているのは、純粋に美味しいと感じる食体験だ。

だがこの美味しいと感じる食体験というやつがくせもので、単純に料理に依存しない。食器、店内の雰囲気、一緒に食べている人、その会話、お店の方の雰囲気、対応、会話、その日の体調・・・それらすべてが美味しいと感じることに影響をする。

プロジェクションマッピングのようなITによる食体験の拡張は、これらのパラメーターのどこかをいじってあげて、食体験の満足度を上げるというものだろう。ただし、それは、非常に繊細で難しく、体系化もされていない。

食体験をITで拡張することが目的化してしまったら、満足の行く食体験の提供は難しいのではないかなと、結局のところそう思う。