人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、取材とか思ったこととかの備忘録

毛利庭園のポケモンGOのジムにもう一度登ってみたくなった

10月12日から21日まで、六本木ヒルズで開かれていたポケモンGOのイベントでは、ジムに登るVRと、毛利庭園内で音を頼りにポケモンを捕まえるAR庭園があり、どちらも初日の夜に体験してきました(VRは2〜3人待ち、AR庭園は整理券制で1時間半待ち)。

最終日、また体験したいなと夕方毛利庭園へ行くも、どちらも2時間待ちということで断念。一回行ったのになぜまた行くのかと指摘され、何でかなあと思いあたったのが、ジムから毛利庭園を見下ろすと、隠れているポケモンが見えるという情報をあとから知ったのでそれを確かめてみたくなり、もう一度体験したいと思ったということ。それを確認するためだけにVRでジムに登って、AR庭園でポケモンを捕まえたい、と思った。

それで思ったのがコンテンツと文脈の強さ。

そもそも今回のポケモンGOのイベントに行こうと思ったのは、普段からポケモンGOをやっているからというだけではなく、VRやARでポケモンGOの世界を体験したかったからです。一回行けばその目的は達成されたはずなのに、もう一度行こうと思った。それは、コンテンツや文脈の強さによるものでした。

ジムに登るVRは東大の廣瀬・谷川・鳴海研究室の研究であるInfinite Stairs(無限階段)の仕組みが使われていて、無限階段の技術そのものはこれまでに何度も体験したことがあります。放射線状に細長い棒が地面に並んでいて、その棒が階段のエッジの役割をします。HMDスタンドアロン型のLenovoMirage Solo。初めて使ったけれどまあ普通)をかぶって階段の映像をみながらそのエッジを踏みながら歩くと、平面を歩いているのにあたかも階段を上り下りしている感覚が得られるというもの。


Infinite Stairs(無限階段)

ただ、今回のジムに登るVRでは自分の足のトラッキングと表示がないことから、それがあった以前の体験と比べて没入感は損なわれていました。初日にジムの上に登った時には、見上げるとファイヤーがいるなあ、と確認しつつも、やっぱり無限階段の技術の方に気を取られ、足のトラッキングがないなあとか、降りる時には以前のような足がすくむ状態にはならないなあとか、そんなことばかり考えて体験をしていました。でも、それってちょっともったいない体験の仕方だった。どこにどんなポケモンがいると、ちゃんと覚えていれば、次にAR庭園を体験したときにまた楽しめたのかもしれない。もっとコンテンツの世界に入り込むものでした。

一方のAR庭園。こちらはまずピカチュウイーブイのサンバイザーをかぶった上で、開放型ワイヤレスイヤホンをつけ、(3Dプリンタで作ったと思しき)集音器(?)にスマホがついたガジェットを手に持って、毛利庭園内のポケモンを探します。こうした演出はコンテンツの世界に入り込む手助けになり、物理空間や物理的なものを活用するARのほうがHMDをかぶるだけのVRと比べて、演出の幅が広い。

イヤホンからの音に加えて、ポケモンに近づくとスマホの画面にそのポケモンが表示、タップして捕まえ、3体ポケモンを捕まえるとスタッフにスマホを渡して、そのうちの1体とスマホ画面内のARで遊ぶという内容。

まだまだプリミティブなものなのだと思いますが、音と空間を使った今後のゲームの可能性を感じさせてくれる、体験してよかったと思えるコンテンツでした。ポケモンがなかなか見つからない(初日だったためか、そういう仕様なのか?)、音がわかりにくく結局スマホ画面をたよりにポケモンを探すといった、ゲームとしての不完全な点はありました。ただ、それでも楽しめたし、画面に表示させずに音だけを頼りにしては?手で持つガジェットの振動など触覚を利用しては?などいろいろと妄想が広がって面白かった。

それはともかく、AR庭園ではポケモンがなかなか見つからなかったのもあり、もう一度ジムVRで見下ろして当たりをつけてからAR庭園で探したいなあと思ったという次第です。

カビゴンとナッシーとコイキングを捕まえました。ピカチュウがほしかった!

毛利庭園の芝生でカビゴンとたわむれました。