人間とテクノロジー

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「表現の不自由展・その後」のその後を見にあいちトリエンナーレへ行ってきた

8月1日から始まったあいちトリエンナーレ内の「表現の不自由展・その後」が8月3日に展示中止となった、「その後」を見るために11〜12日にあいちトリエンナーレへ行ってきた。1日目は名古屋市美術館、メイン会場の愛知県芸術センター、2日目は豊田市美術館など豊田市の会場と那古野エリア(四間道・円頓寺)と2日間でほぼすべて回れました。

「表現の不自由展・その後」のその後

愛知県芸術センターの「表現の不自由展・その後」の展示中止の案内。行ったときは隣のCIR(調査報道センター)も調整中で見れませんでした。

写真の奥が展示中止の展示室。

その先へ進むと、イム・ミヌクの展示中止の張り紙の周りには、ちょっとした人だかりができていた。イム・ミヌクは「表現の不自由展・その後」の展示中止に伴い、3日に出品自体を申し出た。

ほかに、同様の経緯からパク・チャンキョンの作品が展示中止となっている。

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また、現地に行くまで知らなかったが、豊田市駅周辺の小田原のどかの作品も展示取りやめになったとの8月6日付けの張り紙があった。

 

ほかには、愛知県芸術センターの8階展示会場入り口で、展示中止になった「平和の少女像」のほぼ等身大パネルを持った方(帽子、メガネ、マスクで顔を隠していた)がひとりで立っていました。静かに立っていて、周りの人はほぼ気にしないで通り過ぎ、一方で会釈をして写真を撮っている方もいました。

 

なお、「表現の不自由展・その後」の展示中止を受け、他に9作家が12日付けで「ARTNEWS」宛のオープンレターを公開し、自らの作品展示中止を要求しているという。

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メインビジュアルに作品が使用されている豊田市美術館のウーゴ・ロンディノーネや、名古屋市美術館でメインクラスの展示がされているモニカ・メイヤーも含まれる。

名古屋市美術館のモニカ・メイヤーの展示。

豊田市美術館のウーゴ・ロンディノーネの展示。これらは展示中止になる(としたらその)前に見に行けてよかった。

 

「表現の不自由展・その後」展示中止の看板が作品のようになっていたり、イム・ミヌクの展示中止の張り紙の前に人が集まっていて、その張り紙そのものがあたかも作品のようにもなっていたりと、「表現の不自由展・その後」のその後展とかできそうだな、と思いました。

 

展示のレポートと感想はまた別途書きます。多分、そのうち。後日別件(お仕事)でもう一度行くことになったので、その時までに考えまとめよう。