VRメディアが(いつの間にか)たくさんできていた
メディアから社会の流行り廃れを感じ取れる。VRについて言えば、ウェブメディアのリクルート主催のTECH LAB PAAK主催のイベント「VRメデイアサミット」では、合計8のVR関連のメディアが紹介されていたが、すべて2014年以降、うち5つは2016年のローンチということだ。ここ数年のVRの盛り上がりが感じられる。
と は前から見ていたが、いつの間にか雨後の筍のようにVRメディアが増えていたようだ。言うまでもなく、ここ数年のVRブームは(比較的)安価になりコンシューマ向け製品のリリースが相次ぐHMDが牽引している。VRというとHMDを指すこともあるという。今で言うVRは実質HMDそのもの、それを使ったコンテンツ、サービスのことだと言っていいだろう。
HMDを使うコンシューマ向けのコンテンツ、サービスは、ゲーム、教育、医療、不動産など多様な業界で期待されている。期待「は」されているというべきか。
HMDを使うVRは、製造現場などエンタプライズ向けはともかく、コンシューマ向けはゲームとアダルトがメインの市場になるけれど、その先への移行は難しいのでは、というのが現時点での個人的な所感。HMDを使ってみたことがある人なら、そのめんどくさささ、頭にかぶる苦痛は、よっぽどのメリットやインセンティブがないと無理だということは、わかるだろう。
VRはおもしろいし、その可能性を感じている。ただし、HMDというデバイスが必須である以上、それ以上には広がらないとも思っている。一方で、Google glassやHololensのようなシースルー型はもう少しは可能性はあるのかもしれないが、現状はまだ視野が狭いとか値段が高いといった普及への壁が大きい。