「人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?」(山本一成、ダイヤモンド社)

今年4月、5月に開催されたコンピュータ将棋とプロ棋士による対局「電王戦」で、佐藤天彦名人を破ったのがコンピュータ将棋「ポナンザ」だ。そのポナンザを10年にわたり開発してきた山本一成さんが、将棋とAI、囲碁とAI、人間とAI、また倫理観まで語ったのがこの本。AIやコンピュータのことがよくわからない一般の人向けに書かれていて、語り口調でやさしい。また文字が大きく、(これいらなくね?というのも含めて)図版が多いので、本のサイズと比べて文章量は少ないので、さらっとすぐに読めます。

 

どうでもいいけれど将棋ソフトは、AIブームの前は将棋AIではなく、コンピュータ将棋と呼ばれていたっけ(今でも言うのか)。コンピュータ将棋協会主催の世界コンピュータ将棋競技会というのが毎年あって、かつて取材に行きました。