人間とテクノロジー

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Oculus Goを買った

 

寝転がって映画を観るためにOculus Goを買った。結論から言うと、約10分使って一晩考えて、手放すことを決めた。私がOculus Goを買ったのは、普段はMac bookで観ている動画を観るためで、つまりPCのディスプレイとオーディオの代替品としてOculus Goを位置付けて購入した。

Oculus Goで試しに観たコンテンツは、プリセットされているコンテンツでOculus room、360度動画コンテンツ、 ブラウザでYouTubeAmazonプライム(エラーで動画再生されなかったが)、FacebookTwitter

視聴について。基本的に首や自身の位置を固定して、Oculus Goをディスプレイとして使う、というのが私の想定用途だ。そのため、360度画面の必要はない。ブラウザを立ち上げると2Dの画面はVR空間上に浮かんでそれを視聴するという形だが、体感的には映画館のような没入感はある。だが、解像度が粗いため、スマホやPCの高解像度に慣れた目では見づらいという不快感が強い。音響は耳元でステレオで聞こえるので良い。

入力について。PCで言うマウスとキーボードの機能と、片手で持つコントローラーひとつでこなすわけなので、入力の操作性がとても悪い。入力インターフェースはまだまだ改善の余地がある。

ハードウェアとしてはまず重い。HMDとしては一般的な重さだが、これを2時間つけたまま映画を見続けるのは首と肩が凝って不可能だろう。ただ、それは想定内で、もともとHMDの重さを感じないように頭を固定して、寝転がって観るということを想定している。

私が手放すことを決めたのは、Oculus Goが悪いわけではない。現時点で、スタンドアロンHMDとしては2万3千円という価格も含めて、最善の選択肢だろう。ただ、「寝転がって映画を観る」という用途では、Mac bookに敗北したというだけのことだ。

ただ、敗北点の最も大きな要因は、HMDを被ったときの不快感にあり、現状のHMDの形状でこれを克服できるとは思えないため、HMDが将来スマホ並みに普及するという未来に関しては疑問を抱かざるを得ない。ただ、HMDが不快な私の身体が非常に特殊で世の中の大半の人がHMDの不快感を感じないのだとしたらありなのかも。