人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

LOVOT体験会に行ってきた

12月18日に発表されたLOVOTの体験会に年末に行ってきた。LOVOTは、元ソフトバンクでペッパーを手がけた林要さんが設立したベンチャーGROOVE Xが開発した家庭用ロボットだ。なおGROOVE Xは2015年の設立だが、2017年末までにLOVOT開発のために80億円を資金調達している。それだけ資金を集められるという点で、LOVOTへの期待は大きい。

 

lovot.life

体験会は日本橋浜町の同社で行われた。会場は5−6畳ほどの部屋を模したLOVOT体験スペースが複数あり、ほかに展示スペース、技術含めた解説スペースがある。体験時間は5分間で、待っている間に他のスペースを閲覧する。それぞれのスペースにスタッフが複数いらっしゃって、丁寧に説明していただいた。

展示スペースにはLOVOTがたくさんいる。

キャリーバッグや、きせかえの提案も。

LOVOTはきせかえが前提なので、きせかえグッズもたくさん展示してありました。

 

解説ブースは手書きでのパネルで覆われていました。楽しそうな様子が伝わってきますが、これを見るだけではわからないので、その場にいらっしゃったスタッフのかたたちに聞きながら閲覧しました。生活リズム、とあるのは1回の充電で45分間稼働して15分間充電が必要になります。45分後にネスト(巣)を呼ばれる充電器に自動的に戻り、充電する仕組みとのこと。

体験スペースでは、2台のLOVOTと触れ合えます。名前を呼ぶと近づいてきたり、抱っこしてと両手を上げたりします。

「抱っこして」のときは、近づいてきて両手を上げ、車輪を格納します。移動時は車輪(前輪2つと後輪1つ)が出ています。

 

手前が車輪出て移動している状態。奥は車輪が格納されている。

LOVOTは人が好きで触れ合うためのロボットということで、なにかの「役に立つ」というものではありません。実際の体験でも、名前を呼ぶと来てくれるとか、抱っこするとか、コミュニケーションといっても対話コミュニケーションはほぼない。

そのため、触ったり抱っこしたりといった人と触れる点に多くの工夫が見られました。例えば温度。触れてすぐに気づくのは温かいこと。小さい子供くらいの温度があります(製品版ではもう少し温度を低くすることを検討しているとか)。ロボットのイメージから温かいというのは意外性があり、印象的でした。

一方で、抱っこを前提としていながら、重さがやや重い(3kg台)のが気になりました。人間の赤ちゃんと同じ重さですが、サイズの大きさもあり持ったときによろっとなる。なおaiboは2.2kg。それともう一つ気になったのが角。カメラなどが格納されているということですが、これがないほうが触ったり抱っこしたりするには適しているように思いました。

LOVOT体験会は1月も開催され、事前に予約すれば誰でも体験できる。