人間とテクノロジー

人間とテクノロジーについて、人と話したり、議論したり、思ったりしたことの備忘録

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ディストピア化する社会とテクノロジー

先週号で、ディストピア小説の記事を書いた。 toyokeizai.net 去年末あたりから「ディストピア」についてEちゃんとよく議論をしていて、その議論の参考にとディストピア小説をよく読んでいた。ディストピア小説とは、ユートピアを目指していたはずなのにいつ…

ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2017から

ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2017と題した、5人のノーベル賞受賞研究者ら国内外の著名研究者らによる講演会が今日、東京国際フォーラムで開催された。テーマは「知の未来〜人類の知が切り拓く人工知能と未来社会〜」。正直なところ、人工知能をテー…

「「軍事研究」の戦後史:科学者はどう向き合ってきたか」(杉山滋郎、ミネルヴァ書房)

科学史が専門で、北大教授の杉山先生による「「軍事研究」の戦後史:科学者はどう向き合ってきたか」は、戦中から今に至る、軍事(安全保障/防衛)研究とアカデミアをめぐる出来事がまとまっていて、大変便利な本でした。 国の安全保障政策の動向はもとより…

めんどくさい、は実はおもしろい、だったりする

この前の◯◯さん(上司)、なんだったの、めんどくさい。 と同僚が言い、私は何のことか、思い当たらなかった。私にとっては記憶に残るほどめんどくさいことでもなく、重要なことでもなく、サラッとその場で聞き流して忘れてしまう程度のことだったんだろう。…

WIREDの科学特集についてもやもやしている友達に話すことの整理

WIRED最新号の特集は「サイエンスのゆくえ」。 wired.jp 村上陽一郎さんの寄稿を始めとして、科学哲学の色が濃い特集だ。これを読んだKさんがもやもやと感じていることをインスタでメンションをくれたので、今度会うときに彼女に話したいことを整理しようと…

消極的に生きる

他の人がどう見ているのかどう考えているのかどう評価しているのか、気になる。でも目立つのは恥ずかしい。自分の名前が前にでるのは恥ずかしい。抵抗がある。でも自分のやったことは認めてもらいたい。認めてもらうには、他の人に共感してもらいたい。でも…

依存とコミュニケーション

*先月、依存の特集のために取材をしていたときに書いた備忘録 「ネット依存症」という疾患がある(もっとも精神疾患の国際的な診断基準には含まれていない)。ネット依存、というとSNS依存のように1日中ネットを見ている状態を指すのかと思ったが、そうでは…

ナビゲーションに地図はいらない

仕事がら、初めて訪れる場所へ行くことが多い。iPhoneのグーグルマップで目的地を検索して、iPhoneを見ながら目的地まで向かう。 正直、めんどうだ。いや、一昔前は地図をプリントアウトしてそれを持ち歩いて見ていたから、当時と比べたらプリントアウトを事…